飛行機や車などの狭い座席に長時間座ることによって起こる「エコノミークラス症候群」。

災害時や避難生活でも起こりうる、ということをご存知でしょうか。

今回はエコノミークラス症候群について取り上げたいと思います。

「エコノミークラス症候群」の起こる原因とは

水分や食事を十分にとらない状態で狭い座席などに長時間座り足を動かさないでいると血液は濃くなって固まりやすくなってしまいます。そのため足の静脈の血がよどんでしまい、時間が経つと下肢(主にふくらはぎ)の静脈内に血栓(血の塊)ができてしまいます。この血栓が肺動脈にまで至ってしまうことによりエコノミークラス症候群は起こってしまうのです。

狭い車内に似た状況は災害時や避難時にも起こりえます。例えば、地震などで倒れたものに動きを塞がれてしまったとき、または防災シェルターや大勢がいる避難所に長時間じっと座っていなければならない時などがそうです。

「エコノミークラス症候群」の症状とは

血栓が下肢にできている状態では。血栓ができた側の脚にむくみが生じたり、腫れたり、痛みが出てきます。小さな血栓が肺動脈に詰まった場合には息切れや胸や背中の痛みを感じたりします。さらに大きな血栓が詰まった場合には血圧が低下してしまう恐れがあります。「エコノミークラス症候群」は命に危険を及ぼす可能性のある病気なのです。

「エコノミークラス症候群」を防ぐためには

・軽い体操やストレッチを行う

下肢の血流の循環悪化を回避するためには防災シェルターや避難所の中でも歩行や軽い運動などを行いましょう。動き回れない場合には足の指でグーパー体操をしたりふくらはぎを軽く揉んだりすると良いでしょう。弾性ストッキングの着用も効果があるようです。価格は様々ですが1000円くらいから購入できるので、防災シェルターなどへの避難時のために用意しておくのも良いかもしれません。

・水分補給

避難生活などではトイレの回数を減らすために水を飲むことを控えてしまう人も多いようですが脱水状態になって血栓を作る原因になってしまいかねません。こまめに水分、そして電解質も取るように心がけましょう。防災用品の中に経口補水液を用意しておくと安心です。500mlで178円くらいの価格で購入できます。

他の対策としては

・アルコールの摂取を控える

・ゆったりした服装でベルトなどは緩める

・眠る時には足を高く上げる

などがあります。

いかがでしたでしょうか。「エコノミークラス症候群」にならないために、ぜひ参考にしていただければと思います。

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