イタリアの避難所がホテル並だと話題になったことがあります。
キッチンカーで温かい料理やワインが提供されたり、1日で設置される仮設トイレが綺麗で清潔だったりと、日本のそれと比較すると非常に羨ましい要素ばかり。
そんな中で何よりも日本でも真似してもらいたいなと思うのが1〜2家族に1つ、テントが用意されるという点です。
プライバシーの確保は避難生活では非常に大切
防災シェルターに避難できるのならまだしも、体育館のような広い空間に雑魚寝、ということの多い避難所では、プライバシーの確保は非常に難しいものです。
暗くなっても周りの人のスマートフォンの光や話し声が気になって安眠することは非常に難しいようです。睡眠不足になると健康を維持することは難しく、困難な避難生活はさらに苦しいものになるでしょう。
また、特に女性にとって着替えや授乳といったことを仕切りのない状況下で行うということは非常に大きなストレスです。実際に性犯罪の被害にあった、という例も先の震災時には報告されています。
避難生活での安眠や安全のために、プライバシーの確保は非常に重要で、そのためには1家族1つはテントの用意があると安心なのではないでしょうか。
種類が豊富なテント
キャンプの必須アイテムであるテントは機能性やサイズも様々。価格も以前に比べると非常に低やすいものが出てきました。
普段からキャンプに出かけるという場合は設営に多少時間がかかっても居住性に優れたものを選ぶのも良いでしょう。ただしその場合でもなるべくコンパクトなものにしないと、避難所で設営することができない場合があるので注意しましょう。
防災用としてだけ用意するならばとにかく簡易で、コンパクトなテントを選びましょう。価格の安いワンタッチテントなら4000円程度から購入できるようです。
1人用のテントは防災シェルターでもおすすめ。家族やグループで避難する場合でもプライベート空間の確保に役立ちます。
ウィルス対策でも注目される避難所のテント利用
台風・豪雨シーズンに向け、新型コロナ対策として避難所にテントを用意する自治体もあります。暑さ対策や緊急時のためには入り口が2つあったり、窓があったりするもテントが良いのでしょうが、ウィルスを遮断するためには密閉できるタイプのテントである必要があるでしょう。
ただ、もちろんテントだけで対策できるわけではなく、ウィルスを防ぐにはマスクや手洗い、消毒などが必要となります。
防災用品としてのテント利用は、これからもさらに注目されていくことでしょう。