「南海トラフ巨大地震」と言う言葉が叫ばれ始めたのは、平成23年3月に発生した東日本大震災がきっかけとなっています。それまでは「東海地震」「東南海・南海地震」の2つに区別して呼ばれていたのです。
では何故、東日本大震災をきっかけにして「南海トラフ巨大地震」と呼ばれるようになったのか、そのことを改めて解説してみましょう。
変化していく考え方!地震情報は日々進化し続けている
日本で起こる地震については気象庁や日本地震学会など、様々な研究機関にて観測、調査、解析され続けています。今回の「東海地震」「東南海・南海地震」が「南海トラフ巨大地震」と呼ばれるようになったのも、技術の進歩によってより新しく、詳しく、精度の高い情報を背景に考え方が変わってきているからなのです。
「東海地震」も「東南海・南海地震」も同じ“南海トラフ”上で起きる
「東海地震」「東南海・南海地震」に区別されていた時は、これら2つの地震は別々に起きると想定されていました。ところが東日本大震災が起きた時、これまでの想定を超える震度・津波・被災範囲が現実として起きてしまったのです。
- 「東海地震」「東南海・南海地震」も同じ南海トラフ上にある
- 東日本大震災では想定を超える広範囲で被害が発生
- 「東海地震」「東南海・南海地震」が同時に起きる可能性が高い
- 南海トラフ全体が連動して地震を発生させる可能性が高い
- 従って「南海トラフ巨大地震」と変化した
これらのような経緯によって現在注意喚起されている「南海トラフ巨大地震」と呼ばれるようになっているのです。
「南海トラフ巨大地震」が実際に起きるとどうなる!?
「南海トラフ巨大地震」は高い確率で近年中に起きると言われていますよね。では、実際に「南海トラフ巨大地震」が起きてしまうとどうなるのでしょう。
約700kmと広範囲過ぎて被害状況は予想不可能
南海トラフは東海地方から紀伊半島、四国、九州近辺までの約700kmにも及ぶ海溝のことです。実際に南海トラフ全体で地震が起きることも絶対とは言えません。「最悪の条件を加味すれば起きうる可能性は高い」と言うことなのです。
- 約700kmと範囲が広すぎて被害状況は予想がつかない
- 最悪のシナリオとして公表されている
- 東日本大震災の経験から想定外を考える必要がある
- 楽観視するのは絶対によくない
実際に起きれば被害は想像を超えるはず!
本当のことは誰もわからないと思いますが、実際に起きれば被害は想像を超える甚大な状況であることは間違いないでしょう。その根拠はやはり「東日本大震災」の実際の被害にあります。
- 東日本大震災の津波被害は目を疑う非現実的な被害となった
- 専門家の誰もが予想しうることのできない被害となった
- 助かった多くの方は自主的な判断によって助かっている
- 東日本大震災後から防災シェルターは見直されている
防災シェルターは、自分と家族を守る有効手段!
確実に起きると言われている「南海トラフ巨大地震」に備えるには、国や自治体に頼るのはムリなことです。あまりにも広範囲過ぎるので国や自治体では対応しきれません。
そうなると自分の命を守るには、自信で工夫するしかありませんね。最も有効な手段は「防災シェルター」の導入でしょう。相応の金額が必要にはなってきますが、その金額で家族の命が助かることを考えると、決して高くはないと思えるのではないでしょうか。
迫りくる「南海トラフ巨大地震」から命を守る手段として、防災シェルターの導入を一考してみてはいかがでしょう。