『防災士』という資格を知っていますか?
勉強することで防災に関する知識と、いざという時の行動を身につけることができます。
防災士とはどんな人?
防災士とは、『自助』『共助』『協働』を原則にしています。
社会のさまざまな場所で防災力を高めるための活動を期待され、そのために必要な十分な意識、知識、技能の習得を日本防災士機構から認められた人を指します。
では防災士の原則である『自助』『共助』『協働』という言葉には、どういう意味があるのでしょうか?
『自助』とは
自助という言葉の意味は『自分の力だけで事を成しとげる』です。防災士として『自分の命は自分で守る』という意味が込められています。
自分の命は自分で守るという考え方が防災の基本です。
まず、自分の命を守るための備えや行動を行い、スキルアップを目指しましょう。
『共助』とは
共助とは『地域や職場の人たちと助け合って、災害の被害拡大を防ぐ』という意味です。
災害の規模によっては、警察や消防など公的な救援活動が機能するまでに時間がかかる可能性があります。
地域の方と協力して初期消火を行ったり、援護を必要とする方の避難に協力したり助け合うことを指しています。
『協働』とは
協働とは『同じ目的のために、力を合わせて働く』という意味です。あまり聞き慣れない言葉かもしれませんね。
防災士における協働とは『企業や自治体、防災機関等と私たちが協力して活動する』という意味が込められています。
大きな災害が発生したときに、それぞれができる範囲で救援や支援を行い協働することが災害に強いまちづくりの第一歩となります。
防災士になるには
まず日本防災士機構が認めた『防災士養成研修講座』を受講し、研修履修証明を取得します。
その後、『防災士資格取得試験』(受験料 3,000円)を受験します。
合格した方は、各自治体、消防署、日本赤十字社などの公的な機関等が主催する『救命救急講習』を受講します。
心肺蘇生法やAEDの使いかたなど、実践的な講習です。
救命救急講習を受け修了証を取得した方は、日本防災士機構へ『防災士認証登録申請』(申請料 5,000円)行うことができます。
日本防災士機構による審査ののち、『防災士認証状』『防災士証(カード)』が交付されます。
防災シェルターでまずは『自助』を
防災士の資格は、取得できる年齢や性別に制限はありません。
受験料や申請料はかかりますが、価格は比較的優しい価格設定ですので、誰でも取りやすい資格です。
防災士の資格を勉強すれば、周りの人を助ける術を身につけることができますがそれも自分の命あってこそ、です。
防災シェルターがあれば確実に避難ができますし、普段は災害時用の備蓄倉庫として活用できます。