近い将来、大地震が発生すると言われている日本。
日頃から防災グッズを準備している人は多いと思いますが、「防災公園」はご存知でしょうか?
防災公園は、災害から人々の命を守る重要な場所です。本記事では、防災公園の担う役割や設備についてご紹介します。
防災公園の役割
防災公園とは、防災を目的に整備された都市公園や緩衝緑地のことです。
地震などの災害が発生した際、避難場所としての役割を担います。
避難してきた人々は、非常食や生活用水の提供、トイレの利用など、生活の補助を受けられます。また、防災公園は、災害が発生する前の警報や災害発生後の被害状況、避難等に関する情報を公開したり収集したりする場としても機能します。
平常時は、近隣住民の憩いの場やレクリエーションの場として利用可能です。
防災公園の必要性
都市部は人口が多いため、地震や地震による火災などの二次災害に備えるのに、地域の避難場所や防災活動拠点を整備するだけでは十分とは言えません。
したがって、災害時に想定される多くの避難者や救援物資を収容するための広大なスペースが必要になります。その点、広いスペースのある公園は最適な場所です。
都市部の防災構造を強化するためには、防災設備を備えた防災公園が必要不可欠なのです。
備わっている設備
防災公園には主にどんな設備が備わっているのでしょうか?
①耐震性貯水槽
災害時に飲み水・生活用水を確保するための貯水槽です。
②備蓄倉庫
乾パンなどの保存食や水に加え、救助・救護用品、衛生用品、毛布といった生活に必要な品が収納されています。
③揚水ポンプ
周辺の川や池などから水を手動でくみ上げられるポンプです。災害時に、生活用水を確保できます。
④マンホールトイレ
下水道管までの取付管に沿ってマンホールを設置し、災害時にマンホールのふたを外して便器を取り付けることで、用を足すことができます。使用時は、他者から見えないようにテントなどが張られるので安心です。
⑤かまどベンチ
平常時はベンチとして利用できますが、座る部分を外すことで災害時に炊き出し用のかまどとして利用可能になります。
備わっている防災設備は各防災公園によって異なるため、確認が必要です。
まとめ
防災公園は、災害時に人々の暮らしを手助けしてくれる重要な場所です。地域の防災公園へ足を運び、機能を確認しておきましょう。
また、自宅に「防災シェルター」があれば、災害時に避難できます。価格が高いと感じる方も多いと思いますが、防災シェルターにも様々な製品があるので、一度価格について調べてみましょう。