日本は高齢化社会といわれています。実に人口の3割が65歳以上の高齢者です。
高齢者は自力で避難できない可能性が高いです。そのためにも、高齢者を守るために、災害に備えた準備は最も重要であると言えます。
今回は必要な備えを紹介します。
自宅内を安全にしておく
災害時のケガを避けることが大切です。まず、家の中にある不要なものを極力なくしましょう。
そうしないと、災害時に落下や火災により通路が塞がれるなどの危険が増します。
家具をしっかり固定する
大きな家具は、災害時に転倒して、下敷きになったり、通路が塞がれる危険があります。
それを避けるためにも、転倒防止のために、大きな家具はL字金具や突っ張り棒などを使って固定します。
重いものは上に収納しないようにする
災害の際に重い物が高い場所から落下してくると危険です。重いものは上に収納せず、なるべく地面に近い場所に収納します。
出入り口や通路を通れるようにする
災害時に一番大切なことは、避難経路の確保です。そのためにも、出入り口やその周辺、通路には物を置かないようにします。
非常持ち出し物を用意しておく
高齢者が避難所などで生活するために困らない物をしっかりと準備します。
- お薬手帳・常備薬・水
- 紙おむつ・歯磨きシート・ウェットティッシュ
- 老眼鏡
- 懐中電灯(LEDヘッドライト)
- ラジオ
- 笛
- 折り畳み杖
避難場所を確認しておく
避難場所は指定避難場所になります。
また、指定避難場所以外に、福祉避難所が利用できます。福祉避難所は、支援を必要とする人のための避難所です。
ただし、災害直後から必ず開設されるものではないので、まずは指定避難所へ向かいます。
避難方法を確認しておく
避難場所までの経路を確認する際に、道順を確認するだけでは不十分です。
「車椅子では通れない」「階段が急で上れない」ということもあるため、防災マップを活用し、自宅から避難場所への道を確認しておくことが必要です。
避難行動要支援者名簿へ登録する
災害時にひとりで避難が難しい人は「避難行動要支援者名簿」に登録します。
避難行動要支援者名簿は、警察や消防などに提供されるものです。
災害時の安否確認や避難支援などに役立てられます。
防災シェルターを活用する
様々な対策の中でも、特に有効になるのが、防災シェルターの活用です。防災シェルターの中でなら、安全を確保できます。
価格が高いのではないかと、気にする方もいらっしゃるでしょう。
しかし、様々な価格帯のものが用意されているので、自分にあったものを選びましょう。