日本は、地震や火山噴火、津波など多くの災害に見舞われる国であり、その中でも台風は日本を襲う自然災害の一つとなっています。台風が発生すると、激しい風や豪雨により、住宅や道路、河川などが被害を受け、多くの人々が犠牲や被害を被ることがあります。

しかし、台風といっても、発生ごとにその大きさは異なります。今回は過去に日本で起こった台風について詳しく解説していきます。

狩野川台風

1958年9月27日に上陸した台風は、現在でも関東地方、伊豆半島において「台風15号」として知られています。この台風は当時、日本史上でもっとも被害の大きかった台風のひとつとなり、死者や行方不明者の総数が1,269人にも上りました。

さらに521,715戸もの住家が浸水被害にあったとされています。台風の被害が大きかった一因として、当時の住宅は今ほど丈夫ではなく、風雨に対して脆弱だったことが挙げられます。

洞爺丸台風

1954年9月21日から9月28日にかけて発生した台風は、日本を襲った暴風によって多くの命が失われた災害として知られています。この台風は雨による被害はなかったものの、死者1,761人、浸水被害103,533戸、船舶被害5,581隻と、多数の被害を出したのです。

また、この洞爺丸台風は、洞爺丸事故や岩内大火など、他の災害の原因にもなりました。洞爺丸事故は、この台風によって起きた船舶事故であり、日本の海難史上最悪といわれるほど、大きな被害となりました。

室戸台風

1934年9月21日、記録的な台風が高知県室戸岬付近に上陸し、関西地方を中心に猛威を振るいました。この台風により、大阪市にある四天王寺の五重塔が全壊し、全壊と半壊を合わせた建物の被害は92,740棟に達しました。

死者2,702人、行方不明者334人という数字からも、この台風の被害規模の大きさが想像されます。特に大阪府と京都府に被害が集中しましたが、他の地域でも大きな被害が出ました。

伊勢湾台風

1959年9月21日に発生した伊勢湾台風は、日本に上陸した台風の中でもっとも最悪といわれています。26日に上陸し、速度60から70キロほどの速さで日本に迫ったこの台風は、甚大な被害をもたらしました。

浸水被害により、人々は家や財産を失い、多くの生命が奪われました。伊勢湾台風による死者は4,697人、行方不明者は401人にものぼります。また、負傷者も含めると4万人以上が被害を受けたといわれています。

まとめ

今回は被害が甚大であり、死者や行方不明者の数からもその恐ろしさが伺える日本に襲来した台風をランキング形式でご紹介しました。現在は設備が整っているとはいえ、台風の力を軽視することはできません。

非常事態に備え、普段から被害への備えや避難場所の確認を行っておくことが大切です。

防災シェルターの完全無料現地調査はコチラから
防災シェルターに関するお問い合わせはコチラから