家庭防災会議とは、今後なんらかの災害が発生した場合に家族全員がどうすれば命を守れるか話し合う場のことを言います。
具体的な話し合いの内容としては、次のようなことが挙げられます。
災害時の家族との連絡方法
災害時に必ず家族全員が一緒にいるとは限りません。また、災害の影響により電話回線が繋がりにくくなるケースも考えられます。それぞれの携帯電話や自宅の番号を再確認するだけでなく、伝言ダイヤルの利用方法を全員で確認しておくことが大切です。
災害時の家族の役割分担
災害が発生した場合は、避難に必要な非常用持ち出し袋の用意、火の元やブレーカーの確認などするべきことがいくつかあります。こういったするべきことを家族で役割分担しておくことで、災害時にもパニックにならずに行動できます。
また家庭防災会議の場で全員で役割分担を確認しておくことで、誰かが役割を忘れてしまってもカバーしあうことができます。
避難場所、避難経路の確認
家族がそれぞれ別の場所にいるタイミングで災害が発生すれば、お互いに安否が気になることでしょう。しかし、前述したように災害時は連絡が取りにくくなるため、合流するのが難しくなります。片方が避難場所に避難したのに、片方は家に戻ってしまいすれ違うといった可能性も考えられます。
家族全員で災害発生時の避難場所をしっかりと決めておけば、すれ違いも怒らずにすむでしょう。また、自宅から避難場所までの避難経路を確認しておくことで、事前に避難時の危険な部分を発見できます。
非常用持ち出し袋の中身のチェック
一度非常用持ち出し袋を用意したら、実際に使う前で点検を一切しないというケースが多いです。しかし、非常用持ち出し袋の中には食料や水のように劣化するもの、懐中電灯のように電池漏れを起こす可能性があるものも含まれており、定期的な点検が必要です。
家庭防災会議の際に、非常用持ち出し袋の中身を見直すことが大切です。また、家族全員で中身だけでなく、それぞれの道具の正しい使い方を復習しておくことでスムーズに避難や生活を送られるようになるでしょう。
家の中の安全な場所の確認
災害が発生した場合、すぐに外に出るのは危険なこともあるため、一定の時間を自宅内で過ごす必要も出てきます。費用をかけて防災シェルターを用意しても、災害の程度によってはすぐに防災シェルターまで移動できないこともあるでしょう。
例えば、地震が発生した場合は大きな家具や窓のそば、閉じ込められてしまうトイレの中は危険だといえます。
実際に災害が起きた時のことを想定して、あなたの家の中ではどこが安全な場所に当たるのか家族全員で確認し、避難できるようにしましょう。
まとめ
家庭防災会議は、災害が発生しても家族全員が無事に生き残るための大切な備えだといえます。一回の家庭防災会議で終わらせるのではなく、定期的に開催し常に新しい情報・状況を家族全員で共有することが大切なのです。
家庭防災会議を機会に、費用をかけて用意した防災シェルターの正しい使い方なども家族で再確認しておきましょう。