地震は大きくわけて「海溝型」と「直下型」の2種類です。区別を知っていると、生存率が確実にアップします。地震発生時は自分の置かれている状況がつかめず、混乱しがちです。まずは、自分と家族の身を最優先に守りましょう。その時の状況によって判断しましょう。
海溝型地震
海溝型は海底にあるプレートの境界で発生し、緊急地震速報のアラートが先に鳴ります。小刻みな縦揺れから、ゆっくりと大きな横揺れを繰り返すでしょう。だんだん激しくなり、約3分間揺れが続きます。典型的な例が東日本大震災です。
直下型地震
一方、直下型は活断層が動くことで発生し、緊急地震速報のアラートが鳴る前に大きな縦揺れが来るのが特徴です。長下型は地震波の P 波が早すぎてアラートが追いつきません。緊急アラートが鳴る前にドンと突き上げるような衝撃があり、大きく横揺れします。時間は1分以内で収まりますが、強い揺れを繰り返し、揺り戻しがあります。家の倒壊で犠牲者が増える恐れがあります。阪神淡路大震災や熊本地震は直下型でした。
揺れを感じた時の10分間の行動
1分:身を守る
机の下など、物が落ちてこない、倒れてこない場所に身を隠します。座布団やクッションなどで頭を覆って安全を確保しましょう。
人体の中で一番大切な首の後ろの延髄を守りましょう。最適なのは「ダンゴムシのポーズ」です。よく頭を両手で庇う人がいますが、これでは急所が無防備になります。手のひらと手のひらの真ん中を重ねて、首の後ろの中心に当ててください。正座して体を前に倒し、後頭部を床につけて背中を丸めるようにしましょう。
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2分:靴を履く
大きな地震が起きた際には、窓ガラスや食器が割れてケガをする恐れがあります。特に停電時は大変危険なので、屋内でも靴を履いておきましょう。
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5分:出口を確保
地震で建物が歪み、ドアなどが開かなくなってしまうことがあります。いつでも避難ができるよう窓や玄関の戸を開けて逃げ場を作りましょう。
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7分:火元とブレーカーの確認
震度5以上の地震が起こると、日本ではマイコンメーターが自動的にガスを止めてくれるようになっています。また、通電再開時に火事を起こすこともあるので危険です。電気のブレーカーは必ず落としましょう。
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10分:避難
避難経路に沿って速やかに避難しましょう。
揺れの大きさで状況を判断することも大切
地震発生時は火口が広がる恐れがあります。自宅が安全と判断した場合でも、いつでも避難できるように準備しておきましょう。また、地震発生時は情報が混乱しています。間違った情報などに惑わされず、正しい判断ができるようにラジオなので正確な情報を収集しましょう。