日本では今後、南海トラフ巨大地震や首都直下型地震といった大きな災害が発生すると予想されています。一人一人が防災への意識を高め、備えなければなりません。
防災に関する資格「防災士」をご存じですか?
防災士の資格を取得すると、防災の知識が深まるだけでなく、実際の災害時にも役立てることができます。本記事では、防災士についてご紹介します。
防災士とはどんな資格?
防災士とは、日本防災機構が認定する民間資格の1つです。
地域の防災意識の啓発や防災力の向上に努め、災害時には避難誘導や救助にあたる人のことです。
2003年に認定が開始され、2022年10月末日時点で23万8765名の防災士が認証を受けています。
年齢や性別、学歴などは不問で誰でも取得が可能なため、最近では市区町村の職員や企業の防災担当者が防災の知識を深める目的で取得するケースが増えています。
防災士に求められる役割とは?
防災士に期待される役割は大きく3つあります。
①平常時でも積極的に備える
災害時のみならず、平常時にも防災に備えた活動を行うことが求められます。
第一に自分と家族を守るため、自宅の耐震補強や家具の固定、備蓄などの防災への取り組みが求められます。また、地域や職場での防災啓発や訓練の実施、自主防災組織や消防団の活動への積極的な参加も期待されます。
自ら行動に移し、リーダーとなって周囲を動かすよう努めていくことが防災士に期待される役割の1つです。
②災害時に被害拡大の軽減に努める
国や地方自治体などからの支援が到着するまで、被害の拡大を軽減させるよう努めることが求められます。具体的には、自分の身を守りながら、避難誘導や初期消火、救出救助活動などにあたることが期待されます。
③被災地の支援活動を行う
近年、災害発生後に防災による被災地支援活動が活発に行われています。具体的には、避難や復旧・復興におけるボランティア活動や物資の調達など様々な支援活動に参加します。
また、重機を使用した瓦礫の撤去など専門技術を活かした活動を行う場合もあります。
まとめ
防災士の需要は高まっています。
興味がわいた人は資格取得を検討してみてはいかがでしょうか?
また、自分の身を守るためには防災シェルターの設置もおすすめです。災害時の避難場所となります。
ただ、価格が高いというイメージを抱いている方も多いと思います。様々な価格の製品が販売されているため、予算に合った防災シェルターはないか一度調べてみましょう。