日本は、世界の地震発生率が高い環太平洋変動帯に位置しており、国土面積が世界総面積のわずか0.25%であるにもかかわらず、地震発生数は全世界の18.5%を占め、地震大国と呼ばれています。
このような状況下にあるため、日本国民が一人ひとりが地震について高い知識と備えを持っていることが重要です。今回は過去に起こった地震について詳しく解説していきます。
阪神淡路大震災(1995年)
1995年1月17日5時46分、兵庫県南部で発生した直下型地震は、神戸と洲本で震度6を観測する大きな被害をもたらしました。
震度5~1の揺れは、東北地方から九州地方にかけて広い範囲で観測されました。地震により、各家庭と電話局を結ぶ加入回線にも大きな被害が発生しました。電話回線が使用不能となり、交換機が稼働できず、兵庫県南部地域の全回線の約2割にあたる28万5千回線が被災しました。
新潟県中越地震(2004年)
2004年10月23日17時56分、新潟県中越地方を震源とした直下型地震が発生しました。この地震は、観測が始まって以来初めてとなる最大震度7を観測する大地震でした。
しかし、この震災では地震のみならず、台風の影響によって地盤が緩んでいたことで土砂災害の被害が拡大しました。この被害によって、集落が孤立する事態が発生し、住民の避難を困難にしました。その後、救援物資の搬入やライフライン復旧にも大きな障害が生じました。
東日本大震災(2011年)
2011年3月11日14時46分、日本を襲った巨大地震は、戦後史上最大級の地震でした。震源地は三陸沖で、宮城県では震度7、近隣の4県では震度6強を観測しました。加えて、北海道から九州まで日本全土で揺れが観測されました。
この地震から発生した津波は特に大きく、震源地に近い三陸海岸では、多くの地域で20〜30メートルの高さを超える大津波を観測しました。さらに、日本国内の沿岸でも津波が観測されています。
この津波によって、宮城県、岩手県、福島県においては、特に高い津波被害が発生し、19,214人を超える被災者が出ました。これは人的被害の99%を占める大きな数字です。
熊本地震(2016年)
2016年4月14日21時26分、熊本県熊本地方で観測された巨大地震は、前震が発生した後に本震が発生しました。この地震はいずれも最大震度7を記録し、構造部材や非構造部材などに部分的な損傷が報告されました。
さらに、庁舎、体育館などの避難所や病院、共同住宅などで、地震後に継続使用ができない事例が確認されました。
まとめ
従来の地震を振り返ると、通信網の途絶や交通網の寸断によって、ライフラインの被害を避けることができない事態が生じています。 さまざまな専門家や企業は、「これまでの教訓」を活用して様々な分野で対策を講じていますが、それだけでは減災にはつながりません。
また、地震においても防災シェルターを導入することも非常に大切です。「防災シェルター」は、災害時に大変重要な役割を担っています。不測の事態に備え、自宅に設置することは大変有用なことです。しかし、一部の方々は、その高額な価格によって、防災シェルターを購入することに二の足を踏んでいるようです。
しかし、実際には、価格帯の幅や製品の種類は多岐にわたっています。価格やニーズにあった商品を選ぶことができるように、適切な情報収集を行いましょう。