家族で避難

災害大国である日本に住んでいる限り、いつなんどき災害に襲われるかわかりません。

「自助」という考え方

単純に災害に襲われたとき「どうするか?」と自分に問いかけてみてください。
多くの人は、「逃げる」、「避難する」、「隠れる」という答えが返ってきます。
そうです、「逃げましょう」、特に、巨大な自然災害と立ち向かうことは出来ません。

更に、一歩進んで「どう逃げるか」へと進みます。
そうすると見えてくる答えは「助かりたい」となります。
それは、自分の命を守るための自己本能である「死にたくない」へと繋がります。

そして、答えにたどり着きます。
「死にたくない」は、どうやって自分自身の命を守るか?
ひとり、一人が取り組む、自らの命を自らが守る「自助」という考えに結び付きます。

自分が無事であることの重要性

「自助」と聞くと、「自分だけが良ければ」と思いがちですが、実は、そうではありません。

例えば、妻が家にいて、災害に遭遇したとして、自ら怪我をすれば、子供を助けることなど出来ません。
自分が助かり、その後、我が子を助けることが出来る訳です。

「自助」を行うために出来ることは

まずは、災害に備えて準備を行うことです。

身の回りの危険な要素を見つけ、その危険な要素に対する安全対策をとることから始めます。
それは自宅で災害に遭遇しても自分を守れる対策と準備を怠らぬことです。

自宅の安全対策に取り組む

タンスの固定

自宅にある危険要素を点検して、その安全対策に取り組むことです。
過去において阪神大震災や新潟県中越地震などでは、自宅内の倒れてきた家具の下敷きとなって多くの方が亡くなっています。
また、亡くならなくても大けがをするだけでも動けなくなってしまいます。

そのためにも、自宅内の家具や電化製品の配置を見直し、倒れないように補強します。

自宅内での一番重要なこと

家具や電化製品の配置を考える前に、自分の寝ている場所から手が届く範囲に、
懐中電灯とスリッパ、それにホイッスルを置いていますか?

地震で家が揺れると、ガラス窓や食器棚のガラスが割れて床に飛び散ります。
無造作に歩き回ると足を怪我してその後の活動に支障が出ます。

まず、枕元に「スリッパ、シューズ」「懐中電灯」「ホイッスル」を準備します。
そこからスタートです。

次に、家具や家電の転倒防止策の取り組みです。
自宅にある危険要素を点検して、その安全対策に取り組むことです。
過去において阪神大震災や新潟県中越地震などでは、自宅内の倒れてきた家具の下敷きとなって多くの方が亡くなっています。
また、亡くならなくても大けがをするだけでも動けなくなってしまいます。

そのためにも、自宅内の家具や電化製品の配置を見直し、倒れないように補強します。

家具・家電への安全対策

①タンス

タンスの床側にストッパーで固定して、天井側をポール式器具で固定します。

②食器棚

ワイヤーなどで壁に固定して、天井側をポール式器具で固定する。
また、引き戸が開かないように留め金を掛けます。

③本棚

ワイヤーなどで壁に固定して、重い本から下に収納して、本が飛び出さないようにベルトを掛けます。

④テレビ

テレビの足の裏に粘着マットを敷き、裏側にワイヤーで壁と固定します。

⑤冷蔵庫

裏側をワイヤーなどで壁に固定します。

⑥窓ガラス

強化ガラスに変えるか、飛散防止フィルムを張ったりする。
さらに、カーテンを閉めておくことで割れたガラスの破片が部屋に散らばるのを防止することができます。

地震が発生したときどう自分を守るか

避難訓練

その起きた場所、時間、状況などによって「自助」の方法が変わります。

家の中では

大きな家具から離れ、テーブルや机の下に潜り込みます。

建物や商業施設の中では

その施設の誘導員の指示に従い、頭を守りながら、ハンカチを用意する。
※ハンカチは火災が起こった時に口と鼻を押さえるのに使います。

エレベーターの中では

一番近い階に止まり、速やかに降ります。

ビル街、街中では

倒壊の恐れのある建物から離れ、頭上の看板や窓ガラスの破片に注意しながら空き地に避難する。

電車・バスの中では

しっかり吊り側などに掴まり、外に投げ出されないようにして、最寄りの駅に止まったら係員の指示に従います。

自動車運転中では

地震に気付いたら、ハザードランプを点灯させながら徐行を行い、建物のない空き地に車を止めます。

自宅に戻る

防災グッズ玄関へ

地震が落ち着いたら、動いている公共交通機関を使い自宅に戻ります。
自宅に戻ったら、自宅が倒壊していないか、または、危険なく住めるかを判断します。
住めないようであれば、速やかに避難リュックを持って避難場所に移動します。

自宅を避難場所とする場合

・ライフライン(電気・水道・ガス)の確認
・災害に備えた備蓄品の確認
・非常持出品を確認しておく
・感染症の対策と準備品の確認
・家族の安否確認を行う(携帯・スマホでの連絡、伝言ダイヤル)

自宅を強化し、防災シェルターの設置(価格)

自宅を強化するにも限度があります。
更に、自宅ではできない人的災害(テロや戦争、毒ガス、細菌兵器)に対応するために防災シェルターの設置を検討します。
防災シェルターの価格を知るために見積もりをとります。

自宅を避難場所と決めてからも余震が続き、自宅に住むのが危険と判断したら即刻避難する。

やはり、あらゆる災害から自らの命を守ることは短時間で出来ることではありません。
計画を練って、準備をして、お金貯めてひとつずつ準備をしていきます。
そうすることで、自らの命を守る「自助」が叶います。

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