地震災害で倒壊しまった家々の間を歩く消防隊員

地震に強い家にするためには、どんな家が地震に弱いのかを知らねばなりません。

地震に弱い家とは

なかなか、素人目線では、どの部分が弱いか見えないが、地震に弱い家のポイントがあるので、そのポイントを自宅に当てはめ、チェックしてみる。

地震に弱い家の土台のポイントは

①軟弱な地盤の上に建っている家。

→液状化しやすい地盤だとその上に建つ家も弱い家となります。

②斜面や崖の上に建つ家

→斜面や崖の上に建っている家は地すべりを起こしやすく倒壊しやすい

③家が建つ前は池や沼地であり水分を含んでいる地面に建つ家。

→地面が液状化しやすく、土台がしっかりしていない。

次に重要なポイントは、「壁」の強度にあります。

①1階の平屋だった家に無理やり2階を増設した家。

→1階の壁が2階の重さに耐えられない

②2階の壁の直下に1階の壁がない家。

→2階の壁の重さに1階の壁がないため支えられない。

③1階の建物より2階の建物が飛び出している家。

→家そのもののバランスが悪く、倒壊する恐れがある。

④家そのものの窓の面積が大きい家。

→1階に倉庫や車庫があり、間口が広いため強度がない。

⑤旧工法で作られた木造住宅。

→壁に耐震性を高める筋交いがはいっていない。

柱の強度に問題が

①建物の外周及び内部の要所に柱が備わっていない家。

→建物の要所に柱がなく、柱に均等な重量がかかっていない。

②柱に土台と柱を接合する金具が付いていない家。

→地震で柱を引き抜こうとする力に金具がないと耐えきれない。

建物の形と重さを調べる

①複雑な形状の家は四角や長方形に比べて弱い

→平面がL型やコ型などの建物は、凹凸が多い複雑な形状の家より強い。

②1階に12畳以上の大きな部屋のある家

→広い部屋があると柱や壁がない分、強度が弱くなります。

③屋根に重い素材を使っている家。

→家の一番上である屋根に重い素材を使っていると家のバランスが悪くなり、倒壊の恐れがあります。

専門家に「耐震診断」の依頼

耐震設備のあるマンション基礎

これらの弱点を知り、補強することで倒壊の可能性が減ります。

それに基づき、専門家に「耐震診断」を依頼します。専門家より、耐震に弱い家という判定がされた場合に専門業者に依頼して耐震補強をしてもらいます。

耐震補強工事の内容

地面が弱く液状化しやすい場合は、地面そのものにセメントを流し込み、鉄筋などで補強する方法があります。また、壁の強度がない場合は、筋交いや面材を追加で補強して強度を高めます。

2階が1階の上に乗っている家は、ねじれやすいので建物のズレを小さくしておく必要があります。

そして、古い木造の家は、水分を吸っていたり、柱や壁が劣化しており、根本的に立て直す必要があります。

防災シェルターの設置

根本的に家そのものを立て直す場合は、防災シェルターも追加で増強して全体の立て直しの価格に含めておきます。

家が木造であったり、旧式建築であれば、むしろ、価格的に安い、防災シェルターを建て、災害時はそちらに避難するのも良い方法であったりします。

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