アンカーシェルターは、1950年代からアメリカ軍のアドバイスを受け、研究し、製造され続けてきた核シェルターを、日本へと輸入した住宅用避難施設です。
有事の際、素早くシェルター内へ避難できるか(Jアラート後5分以内)、避難当初の核爆発に耐えることができるか、その後の避難生活を体力の消耗を最小限に抑えつつ無事にのりきることができるか、無事に安全な場所へと脱出できるか、あらゆる状況が考慮され、シェルター内部の設備も最高度の安全性が保たれるよう設計されています。
特徴1 外気を完全に遮断できる地下空間
鋼鉄製の外壁版と補強板で囲まれた箱型構造のシェルター(防腐塗装済)を地中に埋めることにより、外気から完全に遮断された、安全な地下空間を造り出します。
これにより、核爆発による高熱をともなった爆風や、それにともなう放射性物質、その他、化学兵器や生物兵器による攻撃から、シェルター内部にいたるあなたと家族を守ります。
地下空間は、熱暑や寒波といった急激な温度変化が起こった際にも、一定の室温を保ち、避難生活の際の体力の消耗や病気など、二次的な被害を防ぎます。
※広島での原爆投下時、爆心地から170mの地下室で生存者がいた記録があります。
特徴2 重さ8トンを持ち上げるパワージャッキ
核爆弾は高い上空で爆発させることにより、地面での反射波を発生させ、その上下からの複合波によって高い圧力をつくり爆風の威力を高めます。爆風により、建物が倒壊したり、重量物が吹き飛ばされ、出入口のハッチをふさぐことが考えられます。
その際は、パワージャッキでハッチを開け、脱出することができます。重量は8トンまで持ち上げることができ、これは2リッタークラスの自動車5台分に相当します。パワージャッキは女性や子供でも操作が可能な設計となっています。
特徴3 折り畳みベッドとソファ
避難時に座ったまま睡眠をとることは、疲労を蓄積させ、エコノミー症候群を発症する原因ともなります。完全に横になり睡眠をとれる環境が避難生活の肉体的疲労と精神的な負担を軽減させます。
特徴4 水や食料を備蓄できる床下収納
シェルター内に避難する一時的な目的は、爆風や放射性物質による被害から身を守ることですが、二次的な目的は、その後の救助を待ち、安全な場所へ身を移すまでの避難生活を送るという点になります。
避難生活には備蓄が必要ですが、水や食料はもちろんのこと、電池、照明、寝具、非常用トイレ、マスク、衣服など多くのものがあり、収納する場所を必要とします。床下収納はシェルター内の空間を有効に使い、必要なものを安全に保管することができます。
特徴5 外気をコントロールするバルブ
核爆発が起こった際は、急激な気圧の上昇により、音速を超える爆風が発生します。気圧はその後、爆風のおさまりとともに急速に低下し、大気圧以下の負圧となり、最終的に大気圧へと戻ります。
この爆風によるシェルター外部の急激な気圧の上昇と下降をとらえ、ブラストバルブが瞬時に閉鎖し、シェルター内部への熱風や放射性物質の侵入を防ぎます。
ブラストバルブは外部の気圧が通常の大気圧に戻った際に開き、シェルター内部に外気を取り入れることが可能となります。外気を取り入れ始めると、過圧リリーフバルブがシェルター内部の気圧を大気圧より高めに保ち、爆発の衝撃による亀裂など、空気のろ過システムを通過しない場所からの外気の侵入を防ぎます。
特徴6 有害物質を除去する空気ろ過システム
シェルター内部を完全に密封すると、放射性物質や有害な物質が侵入する危険性はなくなりますが、人間の生命維持に必要な酸素は時間とともに減少します。
そこで、空気ろ過システムにより、放射性物質や有害な物質を除去しながら、外気を取り入れていきます。電力が供給されている場合は、スイッチを入れることで作動させることができますが、電力が供給されていない状況下では、自動車専用バッテリーを予備電源として使用することができます。完全に充電されている状態で16~24時間使用することができ、電力が戻ると自動的に充電に切り替わります。
長時間、電力が供給されない場合、自動車バッテリーの電力も使い切ってしまうことになりますが、その際には最終的なバックアップとして、クランクを手動で回し、空気ろ過システムを作動させることができます。シェルター内部の気圧を高く保つことができなくなりますが、時計回りに1秒あたり1回転させることで、ろ過された空気を1分間で1.7立法メートル取り入れることができます。クランクは女性や子供でも軽く回すことができるよう設計されています。
内臓されたろ過フィルターは、2層のプレフィルター、HEPAフィルター、カーボンフィルターの順に外気を通過させ、放射性物質、サリン、VXガス、マスタードガス、ホスゲン、リシンなどの人体に有害な物質を除去していきます。
この空気ろ過システムには、自動換気送風機が付いており、平常時にはシェルター内部の換気することにより、湿気を軽減し、カビの発生を防ぐことができます。タイマー運転も可能で、ろ過されていない空気を1分間で1.4立法メートル取り入れることができます。
※自動車専用バッテリーは付属していません。
※ろ過フィルターは劣化防止のため、平常時は使用されません。
地下型シェルター
【地下型シェルター】
・鋼鉄製外壁板(厚さ5mm)
・鋼鉄製補強板(厚さ12mm)
・防腐塗装
・ブラストバルブ
・過圧リリーフバルブ
・空気ろ過システム
・パワージャッキ その他
※ガレージ内など屋根のある場所に設置するタイプになります。
地下型ヤード型シェルター
【地下ヤード型シェルター】
・鋼鉄製外壁板(厚さ6mm)
・鋼鉄製補強板(厚さ12mm)
・防腐塗装
・2重ドア構造
・ブラストバルブ
・過圧リリーフバルブ
・空気ろ過システム その他
※屋根の無い庭などへの設置が可能なタイプになります。
地下ヤード型シェルター
【地下ヤード型シェルター】
・鋼鉄製外壁板(厚さ6mm)
・鋼鉄製補強板(厚さ150mm)
・防腐塗装
・3重ドア構造
・ブラストバルブ
・過圧リリーフバルブ
・空気ろ過システム その他
※屋根の無い庭などへの設置が可能な階段付の最上級タイプになります。
ルーム型シェルター
【ルーム型シェルター】
・鋼鉄製外壁板(厚さ6mm)
・鋼鉄製補強板(厚さ12mm)
・防腐塗装
・ブラストバルブ
・過圧リリーフバルブ
・空気ろ過システム
・パワージャッキ その他
※既存の家屋内や屋根のある場所に設置するタイプになります。