命を守るためには、「耐震性のある住居に住んでいる」(35.5%)や「家具・家電などを固定し、転落・落下を防止している」(27.7%)が大切です。
また、甚大な災害の場合は生活を再建するのも大変なので、「地震保険に加入している」(38.5%)はまだ低く、その場合、災害に遭遇した場合の被害は極めて大きくなってしまいます。そのための備えは、お金をかけてでもしておくべきものです。

赤ちゃんのいる家庭のでは、ベビーベッドなど赤ちゃんがいるところに、物が倒れたり落ちてきたりしないような場所を選んだり、倒壊・落下防止策を取ったりすることが重要です。赤ちゃんの場合は、ちょっとした物の倒壊・落下が命取りになります。

合わせて、避難生活で赤ちゃんのためのライフラインを確保することも大切です。
災害時の持ち出し用として特別に準備しているものとしては、「紙おむつ/パンツ」(58.1%)、「おしりふき」(54.1%)、「粉ミルク」(30.6%)が上位に上がった。一方、「特に用意していない」も33.3%と多いが、上位に挙がったものは普段から持ち歩くものなので、常にセットしているという背景もあるようです。

妊娠・育児中に被災した経験のある人に「災害時にあって良かったもの、あったら良かったもの」を聞いたところ、基本的な食料や飲料の備蓄のほかに、「カセットコンロ」「自家発電機」「赤ちゃん用の水」「液体ミルク」などが挙がりました。

被災した場合、電気やガス、水道などのライフラインが途絶えることが問題になります。
水を沸騰させて湯冷ましにすることができないので、赤ちゃんのライフラインと言える授乳が難しいという背景があります。
「液体ミルク」は、常温で保存ができ、哺乳瓶に入れてそのまま飲ませることができます。しかし液体ミルクを使ったことがあるのは、まだわずか4%。液体ミルクを使ってみたいのは、「災害用の備蓄、避難グッズとして」が58.8%と最多でした。

甚大な災害が起きる確率が高まっています。
必ずしも自分の家が被害に遭うとは限りませんが、被害に遭ってしまった場合は命や財産を奪われる危険性があります。後悔することのないように、日ごろから備えを怠らないでいてほしいものです。

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