災害など緊急時の備えとして『水』の用意は十分ですか?
水は用意していない、用意はあるけどどのくらい用意すればいいのか分からず不安・・という方もいるのではないでしょうか。
この記事では、災害時の備えとして水が必要な理由や、どのくらいの水を用意すれば安心かまでを解説していきます。
なぜ『水』が必要?
災害などの緊急時に備えて、必ず水を用意しましょう。
私たちが日ごろ摂取した水は体液となり、つねに体を循環しています。
酸素や栄養分を身体中に運び、老廃物を体の外へ排出させるだけでなく、体温の調節や体内環境を維持するとても大切な役割を担っています。
災害時はストレスや不安感から、食べる意欲が出ない状況も考えられます。そんなときも最低限『水』だけは摂取しましょう。
年齢や健康状態により差はありますが、人は水のみでも1か月程度生きることができるといいます。
私たちの命を維持するために『水』は欠かせないものなのです。
どのくらいの水が必要?
では、防災用としてどのくらいの水を用意すれば安心と言えるのでしょうか?
大人1人あたり、1日に3リットル必要と言われています。
救援物資がすぐに届くとは限らないため、最低でも3日間は自力で持ちこたえられるように準備が必要です。
家族ぶんの必要な水を計算する式は『家族の人数×3リットル×3日』と覚えておいてください。
この式で算出された値が、あなたのご家庭で防災用に準備したほうがいい水の量です。
ここで注意しなければならないのは、先ほどの式で算出した値は『飲料用』『食料用』に限ったもの、ということです。
この他にも家族にペットがいる場合はペットの飲み水や、風呂やトイレなどの生活用水も考える必要があります。
ここまで読むと、防災用として大量の水を準備する必要があることが分かりましたね。
では、これほどの水をどのようにして備蓄しておけば良いのでしょうか?詳しく紹介していきますので、一緒に確認していきましょう。
水のおすすめの備蓄方法は
2リットルと500ミリリットルを組み合わせる
防災用に備えておく水は、2リットルボトルと500ミリリットルのボトルと組み合わせて用意しておくと安心です。
2リットルボトルがあれば安心と思いがちですが、緊急時は数人で避難する状況や数日かけて1本を飲む、ということも考えられます。
さらに、家から屋外へ避難する必要があるとき、2リットルボトルはとても重いです。
スムーズな避難行動のためにも、持ち運びしやすい500ミリリットルを合わせて準備しておきましょう。
いろんな場所に分けて置く
防災用の水は、各部屋に分けて備えておきましょう。
段ボールにまとめて入ったペットボトルの水を防災用として用意している方も多いかもしれません。実は、その備え方ではすこし心配です。
災害時、家のどこにいて被災するかは誰にも予測できません。
家に歪みが生じれば部屋に閉じ込められる可能性もあるため、各部屋にあらかじめ分けておくと安心です。
とくに戸建ての住宅に住んでいる方は、1階と2階に分けて準備しておくといいかもしれませんね。
防災シェルターにも水の準備を
防災シェルター内にも、あらかじめ水の準備をしておきましょう。
水の賞味期限は未開封の状態で、500ミリリットルであれば1年前後、1.5~2リットルのもので2~3年です。
備蓄用の水であれば、さらに長いものもあります。
価格が高い水を準備する必要はまったくありません。
価格が安いときにまとめて購入し、防災シェルターと各部屋に配置しておけば安心です。