みなさんは政府から、各個人で何日間の備蓄を推奨されているかご存じでしょうか?南海トラフ巨大地震が叫ばれるまでは、3日間の備蓄で良かったのです。しかしながら、南海トラフ巨大が叫ばれるようになってからは、「7日間の備蓄が必要」と言われています。
理由は災害を受ける被災地域の想定が広範囲になるので、救援物資の供給が遅れると予想されているからなのです。では、実際にどれだけの量を備蓄しておけば大丈夫なのか?分かりませんよね。ここでは、備蓄の量でなく「最小限揃えておきたいアイテム(品物)」を、防災士監修のもとご紹介したいと思います。
最低限揃えておきたい「食品アイテム」
先ずは最低限揃えておきたい食品アイテムをお伝えしましょう。缶詰などは温めたりしなくても食べられるように工夫されています。この点はレトルト食品と大きく異なるところですね。また、野菜ジュースはミネラルやビタミンを補充する優秀なアイテムです。
- 水(飲料水、調理用など)
- 主食(レトルトご飯、麺など)
- 主菜(缶詰、レトルト食品、冷凍食品)
- 缶詰(果物、小豆など)
- 野菜ジュース
- 加熱せず食べられる物(かまぼこ、チーズなど)
- 菓子類(チョコレートなど)
- 栄養補助食品(サプリメントなど)
- 調味料(しょうゆ、塩など)
缶詰の種類などはご自身や家族の好きな物でかまいません。ここで栄養の偏りなど気にすることはないのです。逆に嫌いなものを備蓄して、結局食べられなかったら意味がありませんからね。避難時の一週間程度は、栄養の偏りより空腹を満たすことが重要なのです。
最低限揃えておきたい「生活用品アイテム」
大型ポリ袋は水を運んだりトイレとして利用することもできるので、とても重宝します。また、生活用品アイテムは生活スタイルに合わせて必要な物を用意するのが良いでしょう。
- 生活用水
- 持病の薬
- 常備薬
- 救急箱
- ティッシュペーパー
- ラテックス手袋
- トイレットペーパー
- ウェットティッシュ
- ライター
- 生理用品
- 使い捨てカイロ
- 携帯電話の予備バッテリー
- ゴミ袋、大型ポリ袋
- 簡易トイレ
- 充電式などのラジオ
- 懐中電灯
- 乾電池
過去の被災地が教えてくれた「重要だったアイテム」
最後に、過去の被災地が経験した本当に重要だったアイテムをお伝えしましょう。この他、高齢者や乳幼児など家族構成に合わせて、「おむつ、既往症の常備薬」など。先ほどは「好きな物を」とお伝えしたところですが、病気やアレルギー体質の方はご自身に適した物を揃えておく必要があります。
- 水
- カセットコンロ・ガスボンベ
- 常備薬
- 簡易トイレ
- 懐中電灯
- 乾電池
- 充電式などのラジオ
- ポリ袋(ビニール袋や大きめのポリ袋などで清潔な物)
- 食品包装用ラップ
この中には前述の「生活用品アイテム」と重複する物がありますが、重複するアイテム程必要度が高いと考えて頂ければ良いですね。
アイテムを保管するベストな場所は「防災シェルター」
今回は敢えて備蓄の量は記載しないで、最小限必要なアイテムのみお伝えしました。その理由は、家族構成・普段の消費量(小食だったり大食いだったり)好みの違いなどで、各家庭によって必要量が変わるからです。
とは言っても、これだけのアイテムを「家族分×7日間保存」するとなれば、かなりのスペースが必要でしょうし、保管場所が災害で潰れない安全な場所である必要がありますよね。
そうなるとアイテムを備蓄する最適な保管場所は、「防災シェルター」と言えるでしょう。設置する金額が高いイメージがありますが、最近ではリーズナブルな金額で設置できる防災シェルターも開発されています。
せっかく大切な非常時のアイテムを備蓄するなら、防災シェルターを視野にいれても良いのかも知れませんよ。