防災というと災害が起こった後にいかにして生活していくかということにフォーカスしがちですが、災害が起きる前に被害が広がらないように注意しておくことが大切です。被害が出るから災害なのであって、被害がなければ自然現象です。被害を減らすために自宅内でできることを考えてみましょう。

震災の死因で上位に入る圧死

厚生省大臣官房統計情報部が作成した『人口動態統計からみた阪神・淡路大震災による死亡の状況』によれば、阪神・淡路大震災で亡くなった方の77%は窒息・圧死によるもので、そのうち80.8%が自宅で亡くなっています。

東日本大震災で最も多かった死因は溺死ですが、2番目は圧死等です(平成24年警察白書)。阪神・淡路大震災の教訓を活かし、家屋の耐震性強化(補強)や家具を固定して倒れないようにすることが大切になってきます。

家具を固定する

平時には動くことがない家具も、地震が起きると前後左右に揺られて動き出し、倒れてくることがあります。

特に就寝時に地震が発生した場合は注意が必要です。気づいたらタンスにつぶされていることも考えられます。タンスや冷蔵庫、本棚や食器棚など重量があり背の高い家具には注意が必要です。人に倒れてこなくても、ドアの前に倒れて逃げられなくなる可能性もあります。家具の配置を考えたり、固定したりするなどの対策が必要です。

固定のしかた

固定する方法としては、L型の金物とビスで壁に固定する方法、突っ張り棒を利用して天井に固定する方法があります。

壁や天井は板が薄い部分(板の後方が空洞で下地がない場所)と厚い部分(板の後ろに下地がある場所)があります。必ず下地がある部分に固定してください。下地がないとビスが抜けてしまったり、突っ張る力が弱くて動いてしまったりして効果が弱くなってしまいます。一般的にはビスで固定するほうが防災効果としては高いのですが、家具に穴をあけてしまうことになるため、どちらにするかは検討が必要です。

中から書類や食器が飛び出してくることも

固定しただけでは安心できません。地震で揺れると扉が開いて中の書類や食器が飛び出してくる可能性があります。

単に書類が散らかるだけならばよいのですが、頭の上に落ちてきたら危険ですし、ガラスや食器が落ちて割れてしまうと怪我をしてしまいます。扉が開かないように工夫しましょう。赤ちゃんのイタズラ防止用のストッパーで対策することもできます。揺れを感知したときだけ扉をロックしてくれる耐震ラッチも売っています。耐震ラッチであれば毎回ストッパーを外す手間がいらないので、日常生活にも不便を感じませんね。

まとめ

防災シェルターのような家具が少ないシンプルな部屋を作っておくこともひとつのアイデアです。いくらくらいで用意できるか価格をご存じですか。価格を調べて候補に入れてみてはいかかでしょうか。防災シェルターであれば倒壊する危険もありませんので安心です。

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