近年、在宅避難の重要性が高まっています。
その理由として、住民全員を避難所に収容するのが難しくなっていること、そしてコロナ禍ではさらに密を避けるために収容人数に制限が生じていることが挙げられます。
「本当に避難が必要な人」、すなわち、家をなくした方、住めなくなった方たちが避難所で過ごすためにも、可能な人はできるだけ自宅にとどまる在宅避難が強く勧められています。
「避難」とは「難を知り、避ける」という意味です。
たとえば、高層マンションは比較的、耐震性があって倒壊する恐れが少ないため、在宅避難に向いています。
在宅避難時に必要なグッズ
では、在宅避難時に必要なグッズを紹介します。
一般的には、3日分の備蓄をすることが望ましいとされていますが、電気や水道が復旧するのに、大規模災害の場合は約7日程度かかることと言われており、それに備えることが大事です。
水
目安は、1人1日、約3リットルで、保存水を用意しましょう。
野菜ジュースやスポーツドリンク、そのほか自分の好きな飲み物を一緒に用意しておくとさらにいいです。
食料
缶詰やレトルトカレーなど普段食べる物を多めに購入し、消費したら買い足す「ローリングストック法」は食品を有効に使えます。
〜ローリングストック法〜
1ヶ月に1、2度、定期的に食べて、食べた分を買い足して備蓄していく方法。食べながら備えるため、消費期限が短いレトルト食品なども非常食として使用できます。
食べる順番は、冷蔵食品、冷凍食品、野菜、果物、常温保存食品、そして長期保存食品です。
カセットコンロ、ガスボンベ
ガス、電気のライフラインが途絶える可能性が高いため、調理用にカセットコンロと,ガスボンベを最低6本用意します。
スニーカー
災害時に地面にガラスなどの破片がちらばることによる足のケガを避けるため、スニーカーを用意するとともに、自宅内も土足で過ごします。
充電式の掃除機
ガラスによるケガを防ぐために土足で過ごすのに加えて、そのガラスなどを回収したりするために、充電式の掃除機と、ちりとり、ホウキを用意します。
携帯ラジオ
災害時はテレビ、インターネットが使用できない状況になるため、情報収集の手段としてラジオが必要になります。
懐中電灯、ランタン、ヘッドライト
停電により暗くなるため、懐中電灯、ランタン、ヘッドライトを用意します。
ヘッドライトは、両手が空くので特に便利です。
携帯トイレ
水道も使用できなくなったときに備えて、簡易トイレを1人1日5回分は用意します。
ストレス対策
在宅避難は、ストレスとの戦いでもあります。以下のグッズなどをさらに用意することで、ストレス緩和を図ります。
- 水のいらないシャンプー
- スイーツ缶
以上、在宅避難時に必要となるグッズを紹介してきましたが、自宅自体が安全とは言えません。
災害がさらに発生することや、自宅の倒壊の危険がいつでも発生します。
在宅避難をしながら、身の安全の確保する方法として、防災シェルターがあります。
防災シェルターときくと、その価格が気になるかとしれません。
しかし、価格帯も様々なため、是非、身の安全、命の安全のためにも、購入を強くおすすめします。