大規模災害が発生すれば、多くの方々が被災することになるのですが、自治体が用意する避難所では「配慮が必要な人」へまで手が回らないのが現状です。
配慮が必要な人とは
高齢者の方々、乳幼児、障害者の方々、妊婦、傷病者そして女性の方々です。
しかし、災害は待ってはくれません。被災すると、配慮の必要のあるなしに関わらず、誰もが助けを求めます。
まず、頭に浮かぶのが、「避難所に逃げよう」です。
災害が起こったとき、地方自治体が中心となって避難所が設けられます。
しかし、大規模な地震などが発生した場合は、避難所に入れない人が出てきます。
まず、避難所とはどういった施設なのかについて見ていきましょう。
避難所とは
「避難所」とは 被災後に自宅を失った人、自宅に戻れない人が一時的に共同生活を送る場所のことです。そして、避難所にもいくつか種類があります。
避難所の種類
指定緊急避難所場所
地域の市町村が、災害が起きた時に、地域の住民にその危険から逃れるための避難場所として設けた施設を指します。
※ここは、ひとまず危険を回避する場所として設けたものであり、落ち着けば下記の指定避難場所への移動が求められます。
指定避難場所
災害の危険性があり、避難して来た住民に対して危険性がなくなるまでの間、または、住宅が災害に合い、家に戻れなくなった住民を一時的に滞在させる施設を指します。
※一定期間住民を滞在させる場所であり、その施設を指します。
ただ、これらの施設は、一定の数しか存在しておらず、大規模災害の場合は入れない人も出てきます。
これらの施設は、配慮が必要な人まで行き届いていないのが現状です。もし、配慮が必要な人がいる場合、避難場所に行くよりも自宅の方が生活しやすいという側面があります。
配慮が必要な人たちへの備蓄品
普段から高齢者や赤ちゃんがいる家庭では、高齢者や赤ちゃん用に紙おむつやおしりふきを購入します。
初回の購入時に配慮が必要な人の分を倍に増やし、半分を使用して、残りの半分を備蓄しておきます。
その倍購入により、備蓄の分量がその配慮の必要な人がちょうど1週間分の備蓄となれば、次回からは、備蓄を使用していき、消費した分量を買い足して補充していくことになります。
配慮が必要な人たちの備蓄種別
配慮が必要な人たちは、年齢も状況も違いますので、それぞれに合った備蓄をして行きます。
高齢者向けの備蓄
- おかゆなどやわらかい食品
- 常備薬(処方薬)
- 入れ歯洗浄剤
- 大人用の紙おむつ
- その他、その方に必要な食べ物
乳幼児向けの備蓄
- 粉ミルク
- 哺乳瓶
- 授乳用ケープ
- 紙おむつ
- おしりふき
- おんぶひも
- 肌着などの着替え
傷病者・障害者向けの備蓄
- 傷病者がいる場合は、その人向けの包帯、ガーゼ、薬となります。
- 常備薬(処方薬)
- 杖、車いす
- 紙おむつ
- 簡易トイレ
- その他、その人にとって欠かせないもの
非常に備蓄が多岐に渡っているために、避難所では対応しきれません。
配慮が必要な人にとっては、慣れない避難所よりも融通の効く自宅の方が過ごしやすいかもしれません。
しかし、その場合も地震などによる余震が懸念されている場合は、自宅の耐震性を高め、余裕があれば防災シェルターを備え付け、価格的にも見合う用であれば設置してください。
防災シェルターはあらゆる災害に対して効果的に命を守ってくれて、価格に見合うものです。