災害が起こったとき、起点となるのは自宅です。
というのは、災害が起こるタイミングによっては、通勤時であったり、会社や学校にいる時間であったりします。
しかし、誰かが自宅に残っているケースがあります。例えば、夫が会社にいて、妻が自宅に残っている。その場合、妻は動かず、夫の帰宅を待ちます。夫は、動いている公共機関を使い、なんとか自宅に戻ろうとするケースです。
この場合、自宅が起点となります。その起点となった自宅に家族が帰って来ます。
自宅で生きるために備えておきたいものがあります。
そのためには、自宅を災害から守る必要があります。自宅で配給が来るまで生きるための必需品が必要です。
そして、自宅を守るために防災シェルターも検討に入れ、価格を調べておきます。
災害時に自宅に備えておきたいものベスト3とは
地震などの大きな災害が発生した場合、配給が届くのに3日間必要になります。
その3日間を生きるための自宅に備えておきたいものがあります。
それは、「水」、「食料」、「必需品+明かり+情報」の3つです。
なぜ、災害時に自宅に備えておかなければならないのか?なぜなら、地震など大規模災害が発生すると電気・ガス・水道が止まる可能性があるからです。
その3つの生活に欠くことができないライフラインが止まる前提で、備えておきたいものを決める必要があります。
一つ目が「水」です。
「水」と言っても、飲料水、トイレに流す水、顔や手を洗う水などがあります。ここで優先すべきは、飲料水です。
人間が生きるために最低限の飲み水である飲料水が必要です。
普通、人間が必要としている飲料水は、1人1日で3リットルです。
配給がやってくるまで3日間に家族の人数、そして1日3リットルを消費すると次のようになります。
その計算式が
「1人3リットル×3日間×家族の人数=〇〇リットル」となります。
例えば、家族が3人いた場合では、
3リットル×3日間×3人=27リットルとなります。
2リットル入りのペットボトルで約14本となります。
ここでは生活用水は含まれておりません。生活用水とは、トイレに流す水、顔や手を洗う水などです。
この生活用水はお風呂場に水を貯めることで対応せねばなりません。
※給水車から水をもらうための大きめのポリタンクも必要です。
二つ目が、「食料」です。
食料である非常食も基本的には、最低3日分用意します。
その場合も非常食は、電気・ガス・水道が使えない状態でも食れることが条件です。
まず、電気が止まると冷蔵庫の中の腐りやすいものから食べていきます。その冷蔵庫の食料がなくなった時点で非常食に切り替えます。
非常食は、調理の必要としないものを備蓄します。次に、保存期間が長く保存できるものを選びます。
具体的には
・そのまま食べれる乾パン、ビスケット、パンの缶詰などです。
・少量の水を加えるだけで食べれるアルファ米やレトルト食品です。
・食品ではないが、甘味を伴うアメやチョコレートも必要です。
・もし、お湯が使える状態ならば、カップ麺やインスタントラーメンやうどんなども備蓄しておきましょう。
※配給が始まると、配給される食品は、主に食べやすい「おにぎり」や「パン」などの炭水化物が多くなります。
どうしても災害時は、栄養バランスが崩れてしまいガチなので、魚や野菜類の缶詰、冷凍食品などのタンパク質や食物繊維も摂取できるように心がけましょう。
三つ目が、「必需品+明かり+情報」です。
必需品には、衛生用品、生理用品、オムツ、薬が必要となります。
明かりは、部屋を照らす懐中電灯、ランタンなどが必要です。
情報は、ニュースや現在の状況を確認するためのスマホやラジオが必要になります。
必需品の内訳
衛生用品には、トイレットペーパー、歯磨き、ティッシュ、オムツ(赤ちゃんがいる場合)などが含まれます。
但し、トイレでの水道が止まっている間では、お風呂に貯めた水を使います。
歯磨き、ティッシュ、オムツに関しては、自宅の在庫分を貴重に使っていきます。
明かりの内訳
明かりには、懐中電灯、部屋全体を照らすランタンがあれば最適です。
懐中電灯は、ライトにラジオ、充電器の付いた多機能防災ラジオが1台あれば効果的です。
ランタンもLEDランタンであれば、乾電池で長時間照らすことが可能です。
※乾電池等の予備も準備しておく必要があります。
情報の内訳
情報には、避難場所の状況や配給の開始時期、給水車の配車状況、それに加えて社会が今どうなっているか?を知る必要があります。
本来であればスマホが使えれば一番良いのですが使えない場合、携帯ラジオで情報収集をする必要があります。
上記の懐中電灯とラジオがいっしょになっている多機能防災ラジオがひとつ必要です。
※多機能防災ラジオには、ソーラー発電や手回し発電が付いていますので、乾電池がなくても使えます。
また、この多機能防災ラジオにはスマホを充電することも可能ですので、とても重宝します。
このように自宅で家族が集まり、避難生活を送ります。
まとめ
災害に遭遇した場合、避難所に避難するか、それとも自宅で避難生活を送るか、どちらかを選択しなければなりません。
しかし、お年寄りや赤ちゃんのいる家庭では、融通の効く自宅での避難生活をお薦め致します。その際は、避難所に行き、この場所で何人が避難生活をしているのかを届けておく必要があります。そうすることで、配給物資を届けてもらえます。
また、ライフラインの復旧には、時間が掛ります。その間、備蓄の飲料水、食料、必需品と配給物資で持ちこたえなければなりません。
ライフラインの復旧は、電気→水道→ガスの順で復旧していきます。
地震の場合は、余震が続く可能性もありますので、自宅の倒壊の恐れがないかどうか見極めなければなりません。危険と分かれば、すぐにでも避難所に移る必要があります。
自宅を強化する上で防災シェルターも検討に入れ、価格を調べておく必要もあります。
災害は忘れた頃にやって来ますので、くれぐれも準備を怠ることのないようにしなければなりません。