防災グッズでいらなかったもの:見直すべき準備とは
災害が起きた際、万全の備えは非常に重要です。
しかし、実際に使ってみると「これは不要だった」と感じる防災グッズも少なくありません。
限られたスペースや費用の中で本当に必要なものを選び、無駄を減らすことが大切です。
ここでは、経験者の声をもとに「防災グッズでいらなかったもの」を紹介します。
非常用食料の賞味期限切れ
防災グッズの中で非常食は重要ですが、長期間保管しているうちに賞味期限が切れてしまい、いざという時に使えないケースが少なくありません。
乾パンや非常食セットは長期保存ができるものの、年に一度は確認が必要です。
地域や共助を考えた際、近隣の協力で食料を融通し合うこともできるため、あまり過剰な量を備える必要はないでしょう。
コンパス
コンパスは、方向を知るために役立つと思われがちですが、実際にはほとんど使われません。
スマートフォンのGPS機能が普及している現代では、コンパスの必要性は低くなっています。
地域の避難所や避難経路を事前に確認しておくことで、コンパスの代わりに役立つ情報を得ることができます。
防寒用の毛布
防寒対策は大切ですが、毛布は収納スペースを大きく取り、かつ重いため携帯には向きません。
よりコンパクトで軽量なアルミ製の防寒シートや寝袋の方が、防災グッズとして適しています。
これらは安全かつ効率的に体温を保持できるため、災害時にも役立つでしょう。
重いポータブル電源
防災グッズとしてポータブル電源は便利ですが、重量があるため、持ち運びが難しいことがあります。
特に停電が長引く場合を想定して準備されますが、実際の避難生活では移動が多く、軽量で持ち運びやすいものが優先されます。
また、地域の共助システムが整備されている地域では、共有できる電源ステーションがある場合もあるため、個別に重い電源を用意する必要は少ないでしょう。
テント
災害時に野外で過ごすことを想定してテントを用意する方もいますが、避難所が利用できる場合、テントの出番はほとんどありません。
大きくて重いテントは、避難行動の妨げになることもあります。
防災シェルターが設置されている地域では、テントの費用を節約し、他の必要なアイテムに充てることが賢明です。
高機能な防災シェルターがいらないと感じた方もいるかもしれませんが、これは考え直すべきポイントです。
地域によって災害の種類や規模は異なりますが、安全を確保するためには防災シェルターが重要です。
防災シェルターは、緊急時に命を守るための避難場所として有効であり、その費用も近年では手頃になりつつあります。
個人宅用の防災シェルターは、共助が期待できない状況でも大きな助けとなるため、設置を検討する価値があります。
防災シェルターの設置費用を考慮しながら、長期的な安全を確保する準備が求められます。
防災グッズは、何でもかんでも揃えれば良いというわけではなく、実際に役立つかどうかを見極めることが大切です。
防災シェルターや費用など、家庭の状況や地域の共助体制を考慮し、無駄なく効率的な備えをしましょう。
大切なのは、必要なものを適切に準備することです。
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