
災害は突然やってきます。非常食や水、懐中電灯などの準備も大切ですが、それだけでは不十分かもしれません。
心の備えや正しい知識も、命を守るためには欠かせません。
ここでは、災害時に本当に必要な「知識」と「心構え」について詳しく見ていきましょう。
災害時に役立つ知識とは?
正しい情報の入手方法
災害時には、テレビやラジオ、スマートフォンの防災アプリなどを活用して、正確な情報をいち早く得ることが重要となります。
SNSの情報は便利ですが、誤った情報が混じっていることもあるため、信頼できる情報源を使いましょう。
安心して行動できるよう、日頃から情報収集の手段を確認しておくことが必要です。
避難場所と避難経路の確認
自宅や職場、学校など、それぞれの場所からどこに避難すればよいかを事前に把握しておくことは、命を守るうえで欠かせません。
近隣の避難所や安全なルートを家族で共有しておくと安心です。
また、避難所に入れない場合に備えて、防災シェルターの設置を考える人も増えています。
費用はかかりますが、地震時の安全確保につながる手段の一つです。
応急処置と救護の基本
地震や火災の際、けが人が出る可能性は高いです。
止血の方法や、気道確保の仕方、簡単な包帯の巻き方などを覚えておくことでいざというときにとても役立ちます。
救急講習を受けるのも良い方法です。
自分や周囲の人を助ける知識を持っていると、安心して対応できます。

心の備えと日常での意識づけ
不安に流されない心の準備
災害時、パニックになってしまうと冷静な判断ができなかったりします。
普段から「自分はこう動く」とシミュレーションしておくことで、不安を最小限に抑えられます。
安心感を高めるためにも、家族や仲間と行動計画を共有しておくとよいでしょう。
家族との連絡手段の確保
災害時には通信障害が発生することがあります。
そんなときのために、連絡方法や集合場所を事前に決めておくことが大切です。
また、遠方の親戚などを通じて安否確認を行う「連絡リレー」も効果的です。
防災シェルターに一時避難する場合でも、費用面の負担を理解した上で準備しておけば、安心して行動できます。
日常生活での防災意識
家具の固定や防災グッズの配置、避難訓練への参加など、日々の生活の中で防災意識を高めることが重要です。
「いつか来るかも」ではなく「いつ来ても大丈夫」と言える状態を目指しましょう。
小さな積み重ねが、大きな安心へとつながります。
災害時に本当に必要なのは、モノだけではなく、正しい知識と冷静な心構えです。
事前の準備が命を守り、家族の安心につながります。
日頃から情報を集め、避難方法を確認し、心の準備をしておくことで、いざというときも落ち着いて行動できます。
災害に強い自分と家族をつくる第一歩は、今日から始められます。


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